多岐にわたる活用と重要性

ICT(Information and Communication Technology)とは、「情報通信技術」の略である。
ITという言葉の意味である「情報技術」と意味合いはほぼ同じだが、コンピューター技術の活用に焦点をあてた言葉として、区別して使用されることもある。
技術そのものではなく、技術を使った人と人、人とモノとのコミュニケーションを実現する仕組みがICTだと考えるとわかりやすいかもしれない。

ICTの活用は様々なところで行われている。
地方創生の観点においては、観光客の使うスマートフォンアプリから行動パターンなどの情報を収集し、データ分析を行うことで改善点を把握しているのだ。
防災の観点においては、災害時でも効果的に情報を受発信できるように、防災フリーWi-Fiの設置によって被災者自身が情報収集できる仕組みを整備している。
また、教育現場でもICT活用は重要な役割を果たしており、電子黒板やタブレットPCなどの活用によって、子供たちの授業に対する集中力や関心は向上している。
教室に設置した、スクリーンに映る異国の子供たちとのインタラクティブな交流によって、より多様でグローバルな環境を実現するために活用されているのだ。

このように、地方創生、災害対策、教育など、ICTの活用は多岐にわたり、人と人、人とモノを繋ぐコミュニケーションツールとしての重要な役割を担っている。
ゆえに、ICTは様々なところで導入され、その活用の手応えが実感されているのだ。
今後特に期待されているのが、介護業界でのICT活用により様々な問題が改善されていくということも頭に入れておいてほしい。